サービス紹介

職員から寄せられる相談には、ハラスメントだけでなく、メンタルヘルス、職場の人間関係、働き方の悩み、体調・生活上の困りごとなど、多岐にわたるテーマが含まれます。
相談窓口担当者は、それら一つひとつに真摯に向き合い、社員が安心して働ける環境を守る重要な役割を担っています。

本研修では、相談者の不安や戸惑いに寄り添いながら、冷静かつ中立的に対応するための基本姿勢と実践スキルを学びます。
傾聴・事実確認・記録・報告・関係部署との連携といった相談対応の基本プロセスを整理し、安心して話してもらうための「聴く力」と、状況を正確に扱う「対応力」を強化します。

また、相談内容の背景にメンタルヘルス不調や職場環境の問題が潜むケースも多いため、不調のサインを見落とさない視点を養い、必要に応じて産業医・EAP・人事・管理職などへ適切につなぐ判断力を育てます。
さらに、ハラスメント相談への対応ポイントも取り上げ、初期対応の注意点や再発防止に向けた社内連携の進め方についても理解を深めます。

目的

本研修の目的は、相談窓口担当者が適切に聴き、正しく判断し、確実に対応する力を身につけることです。

相談者の心情を受け止めながらも感情に巻き込まれず、公平・中立な立場で初期対応を行うスキルを育成します。

また、メンタル不調や職場トラブルの早期発見・再発防止を通じて、組織の信頼性を高める相談体制づくりを目指します。

 

プログラム内容

本研修では、職場で寄せられる多様な相談に適切に対応するための基本スキルを体系的に学びます。まず、相談対応の流れ（傾聴・事実確認・記録・報告・必要な連携）を整理し、相談者が安心して話せる雰囲気づくりと、中立的な姿勢を保つための対話のポイントを身につけます。

また、表面的なトラブルの裏に隠れたメンタルヘルス不調や業務上のストレス要因を見極める視点を学び、必要な場合には産業医・EAP・人事部門へつなぐ適切なルートを理解します。

さらに、ハラスメント相談への対応についても、初期対応の注意点や関係者の整理、事実確認の進め方、二次被害の防止など、担当者が押さえるべき基本を取り上げます。相談者の話を丁寧に受けとめつつ、組織として必要な対応につなげる判断力と対応力を養う実践的なプログラムです。

よくある課題と活用例

相談内容をうまく聴き取れず、事実と感情が混在して整理できない
相談場面では、話が前後したり、感情が高ぶることで内容が複雑になるケースがあります。
研修では、傾聴の基本・事実確認の手順・要点のまとめ方を学び、相談者の気持ちを尊重しながら必要な情報を的確に把握できる力を育てます。

相談者から「上司には言わないで」と言われ、どこまで秘密を守るべきか迷う
守秘義務の範囲と、組織として必要な報告ラインのバランスに悩む担当者は多くいます。
研修では、守るべき秘密と保護のために共有すべき情報の線引きを整理し、相談者に寄り添いつつ組織全体を守る判断の仕方を学びます。

ハラスメントやメンタル不調の可能性に気づいても、自分がどこまで対応してよいのか不安がある
対応が遅れると問題が深刻化しやすい一方、担当者が抱え込みすぎるとリスクが高くなります。
研修では、初期対応のポイント、一次対応者としての関わり方の限界、産業医・人事・EAPへの適切な連携方法を明確にします。

相談対応の方針が属人化してしまい、対応がバラバラになる
窓口を複数人で担当する場合、判断基準が統一されず、相談者に不信感を与えることがあります。
研修では、相談記録の取り方・社内の共有ルール・対応フローを整理し、組織として一貫性のある対応につなげます。

研修形式

集合研修、オンラインとの併用も可能。現場都合に合わせ柔軟に設計できます。

対象者

社内の相談窓口担当者

料金・時間

15万円~ / 120分
※詳しくはフォームからお問い合わせください。

カスタマイズ対応

CHRでは、貴社のニーズに合わせたカスタマイズ研修の実施が可能です。

• 異なるテーマや組織階層に合わせた研修を実施したい
• オンラインでの研修を希望したい
• 自社の職場環境や課題に沿った内容にカスタマイズしたい　など

ご要望に応じた柔軟な対応が可能です。
詳しくは、お問い合わせフォームよりご相談ください。

オプション

オンライン配信 / 録画配信 / 研修運営サポート / 講師派遣 / 個別設計プラン
※オプションについては別途費用が発生いたしますので、詳しくはフォームからお問い合わせください。

主要講師紹介

企業の人事・メンタルヘルス支援に精通した講師が登壇します。研修内容や目的に応じて、最適な講師をご提案いたします。